一芸は道に通ずる

「一芸は道に通ずる」ということわざがあります。ある一つの芸を究めた人は、他のどんな分野でも人にぬきんでることができるという意味です。

最初から色々手を広げるよりは、まず一つのことを貫いた方が、それが基礎になってあとあと万事応用が利くというわけです。

山登りに例えますと、最初は、緩やかな坂道ですが、段々と坂道も険しくなってきます。山道に到達する過程には、多くの試練があります。

しかし、上へ上がるにつれ、ふもとの景色とは全く違う素晴らしい景色を見ることが出来ます。

珠算に置き換えても、初級の時は問題もやさしく進みやすいですが、級が上がるにつれ努力する度合いも大きくなってきます。

しかし、その過程でいろいろな力が身に付き、困難を乗り越えた分、辛い思いをした分、大きな喜びを実感します。

今まで見えなかった世界が見えてくる経験を積むことは、社会や世の中の原理原則に共通することが多々あります。

この経験が皆さんの未来の可能性を大きく広げます。一度頂上を見たプロセスを知ることで、他の山を登るときにも大きな自信が後押ししてくれます。

珠算を通して多くの道に通ずることをたくさん学んでほしいと思います。